水治療法とは、温水や冷水の温度や、浮力や水圧、溶けている成分の作用を活用してリハビリ等に役立てる物理療法(理学療法)です。
リハビリ的な使い方が主なので、代替療法としての「治療」というよりは「理学療法という分野の一部分」であり、正直、(僕のブログを見て下さっている方には)そんなに役立ちそうではないなというのが僕の印象です。
世の中の水治療には、他にもスピリチュアル的な用い方をするものもあるのですが、それはまた別の記事で書くことにします。
もくじ
一般に言われる「水治療法」
水中での運動・リハビリ
水中の浮力を活用することで、筋力の衰えている方でも運動による身体トレーニングが可能になります。
入浴による作用
体を温める効果により、筋肉の緊張や痛みを軽減する効果があります。
水圧を使って体内に変化を起こしたり、入浴によるリラックス効果があります。広義には湯治も含まれます。(温泉療法の記事)
デブリドマン
主に高齢者向けのものですが、傷や褥瘡を洗い流して清潔にする行為です。
(褥瘡は「じょくそう」と読みます。寝たきりで同じ部分が圧迫されて起こる皮膚炎やできものを指します。)
これらの「一般的な水治療」は、いわゆる理学療法であり、主に病院や介護施設でお年寄りに対して行われるものです。
この記事を読まれる方がが求めている知識はコレではないと思うので、この辺にして先に進みます。
アトピーと水治療
酸性水の殺菌効果
アトピーの原因は色々ありますが、その1つに皮膚の細菌があり、特にアトピーを悪化させる原因となっている細菌がブドウ球菌です。
酸性水はそのブドウ球菌を殺菌する効果があります。
ただし酸性水が合わない人もいるので、医師の指導の下に行うべきです。
海水の効能
海水に含まれるミネラルなどが肌につくことで、肌を保護する機能が高まると言われています。
また、塩分によってブドウ球菌等の細菌が繁殖できなくなり、殺菌や消毒作用があるとされています。
ただこれも人次第で、海水浴でアトピーが良くなる人もいれば、悪化する人もいるようです。
温泉水の効能
温泉の成分によっては、皮膚炎への効能が示されているものもあります。
いわゆる「美肌の湯」に入ると肌がスベスベしますし、酸性泉はブドウ球菌への殺菌効果を示すとされます。
酸性泉と言えば北海道の登別温泉、秋田県の玉川温泉、群馬県の草津温泉が有名です。
個人的な意見
代替療法の世界では、皮膚に出てくる症状は「体内毒素の排泄」という解釈が割と一般的です。(毒素とは物質だけでなく、精神的なストレスをも指します)
ステロイドが「悪だ」という主張はしませんが、現実には何が起こっていますか?
薬で皮膚炎を抑えた後、別の病気(やアレルギー)が出てきたりしませんでしたか?花粉症であったり、食物アレルギーであったり…。
世の中には様々な知識があって、体の見方も色々あります。
一生付き合っていくしかない症状もあると思いますが、「この症状の原因は一体何だろう?」という疑問は明らかにすべきです。
もちろんブドウ球菌が悪さをしているのが原因なら、殺菌すれば治る見込みがあります。
ですが、ブドウ球菌は健康な皮膚にも生息していて、大多数の人は炎症を起こしません。
ではなぜ自分は炎症を起こすのか?根本原因はそこにあって、菌のせいではなく、自分の体の方で何かを変える必要がありそうです。
僕は医師ではないし、正確な答えを知っているわけでもありませんが、これからも勉強を続けて、このブログが皆様の役に立ったら良いなと思います。
精神病との関係
水治療とは特に関係が無い
精神病の治療と、水治療には関連は見受けられません。
歴史を見ると、精神病の治療に「水治療」を挙げている施設もあったようですが、これは滝行のことです。笑
心の病に苦しんでいる人に推奨されるものとは思えません。
温泉療法について
温泉療法も(一応)広義の水治療ですが、これなら多少心の病に良い効果があるとは思われます。
温泉に浸かることのリラックス効果もそうですが、何より「心の病の原因になっているストレスが無い環境でリラックスする」ことに効果があると思っていて、それが出来るなら温泉という手段である必要はありません。
自分の心に負担がかかっている真の原因は何か?それを明確にすることが一番大切なので、僕もゆくゆくはその手助けができる人間になりたいと思っています。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。